今月11日（金）まで、シエマでは「熱海殺人事件」を上映しています。

舞台を観ていないので、今回観た「熱海殺人事件」が、

私にとっての「熱海…」ということになります。

つかこうへいの舞台ファンにはこの映画は悪評だったようですが、

いや、これは間違いなく、つかこうへい作品だと感じました。

そりゃそうですよね。この脚本もつかさんが書いたのですから。

映画がスタートしてしばらくは、ちょっと違和感を覚えました。

最近のコメディではまったく出てこないセリフ回しとギャグのオンパレードでしたから。

しかし、そのうちすっかり引き込まれて20代の自分の感覚が戻ってきました。

下品ですね、露骨ですね、で、笑えますね、泣けますね、まったく。

「蒲田行進曲」と同じですね。

原作では主役の名前が木村伝兵衛だったのが、

映画では二階堂伝兵衛になっているのは

主役が仲代達矢に決まり、木村では仲代の役者としての

重さに耐えられないからと、つかこうへいが改名したとか。

なるほどね。

つかこうへいを味わう一品です。

是非ともご覧あれ。