今週の「午前十時・・・」は、ジェームズ・ディーンの「エデンの東」です。

ジェームズ・ディーンと言えば、本作以外に「理由なき反抗」「ジャイアンツ」と

全部反抗的な役柄のせいもあって、私の中で三作が入り混じってしまっていたのですが

今回「エデンの東」を見直すことができて、すっきりしました。

映画を観るとき、俳優の演技力や魅力を観察する見方をしてしまうことが多いのですが、

「エデンの東」に関しては、映画のテーマのひとつ・・・・・・親が子に対して「善なる生き方」を押し

付けてしまうことの危うさを思わずにはいられませんでした。

終盤で、ジェームズ・ディーンが父親に自分なりの愛を伝えようとして、拒絶されるシーンは

胸が震えました。

日本公開が１９５５年ですから、半世紀を超える昔の映画なんですね。

現代の親子関係とは様子が異なりますが、父と息子のあるいは親子関係の根本的な関係性を

考えさせる名作だと改めて感じました。

ぜひご覧ください。