街路樹
2010年06月12日
ユマニテ 金子 at 12:33 | 局長の人生匠の考え方
貫通道路のイチョウ並木は四季折々にその美しさを見せてくれます。
冬は裸の並木ですが、それはそれで冬の風情です。どんよりとした灰色の空と、ゴツゴツとした木肌のイチョウ並木の組み合わせは味わい深いものです。
春になると新緑の若芽がごつい木肌のあちこちから顔を出し始めます。人の心も冬の寒さをくぐりぬけた解放感から、春のぬくもりと同じように心が緩んできます。
夏は葉が生い茂り、アスファルトの熱気の中にあってもホッとする心地よい木陰を作ってくれます。
秋には紅葉を楽しむことができます。イチョウの場合は黄葉と言うべきでしょうか。道沿いの方々は落ち葉清掃で大変苦労されているようですが、感謝の気持ちでいっぱいです。
『街路樹は迷惑だ』といって植栽を断ったという話を知っていますが、なにか心が枯れているようで悲しい気持ちになります。確かに落ち葉だけでなく、銀杏まで落ちてきて、道路が汚くなってしまいます。でも、イチョウ並木は、それらを差し引いてもお釣がくるくらいの心の栄養を私たちにくれています。
今回は秋から冬にかけて貫通道路の歩道を汚す銀杏の話です。
私は昨年の秋に、その銀杏をいくつも拾って植木鉢に寝かせ、木陰で冬を過ごさせました。4月の終わりころから5月の初めにかけて彼らがいくつも目を覚まし顔を出し始めました。6月になると林になっています。秋の紅葉・・いや黄葉が楽しみです。